便利なはずなのに、
なぜか急いでいる。
通知が鳴る。
返信が来る。
更新がある。
止まっていると、
何かに置いていかれる気がする。
便利さは、やさしい顔をしている。
すぐできるよ、と言う。
今すぐ終わるよ、と言う。
だから、つい手を伸ばす。
一つ片づける。
また一つ片づける。
効率は上がっているはずなのに、
やることは減らない。
むしろ、増えている気さえする。
便利さが新しい選択肢を生み、
新しい可能性を広げ、
そして新しい義務も連れてくる。
早く返せるから、早く返すべき。
すぐ調べられるから、知っていて当然。
オンラインだから、いつでも対応できる。
便利は、いつの間にか
基準になってしまった。
便利さに追いかけられる日々。
休んでいるのに、
どこか落ち着かない。
本当は、追いかけられているのではなく、
自分で走っているのかもしれない。
便利さは道具のはずだった。
でも気づけば、
そのスピードに合わせて生きている。
たまには、
通知を閉じる。
返信を少し遅らせる。
検索せずに考えてみる。
便利に追いつくのではなく、
自分の歩幅で歩く。
それだけで、
世界は少しだけ静かになる。
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