便利になった世界で、
私は今日も、
何かを探している。
昔は、
時間がかかった。
調べるにも、
買うにも、
会うにも。
今は、
指先ひとつで届く。
検索すれば答えが出て、
クリックすれば物が届き、
画面を開けば誰かと話せる。
世界は確かに、
軽くなった。
待つ時間が減り、
迷う距離が短くなり、
できることが増えた。
でもときどき、
ふと思う。
便利になったぶん、
大切にする時間も、
少しだけ
薄くなってはいないだろうか。
すぐに届く言葉は、
すぐに流れていく。
簡単に手に入るものは、
簡単に忘れてしまう。
便利さは、
魔法のようでいて、
少しだけ寂しい。
それでも私は、
この世界を嫌いにはなれない。
遠くの景色を知れること。
知らなかった知識に触れること。
会えない人とつながれること。
それは確かに、
奇跡みたいな出来事だから。
便利になった世界で、
私は思う。
大事なのは、
便利さに流されることじゃなく、
便利さの中で、
何を選ぶかということ。
早くできるからこそ、
ゆっくり味わう。
簡単に届くからこそ、
丁寧に受け取る。
便利になった世界は、
きっとゴールじゃない。
選択が増えた、
新しいスタート地点。
私は今日も、
画面の光の中で、
少しだけ立ち止まりながら、
次に進む道を選んでいる。
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