わからないことがあれば、
とりあえず検索する。
それがもう、反射のようになっている。
料理の作り方も、
電車の乗り換えも、
体調の不安も、
だいたいのことは画面の中に答えがある。
昔なら、誰かに聞いていた。
本をめくっていた。
経験者の話を待っていた。
今は、検索すればいい。
数秒で、答えの候補が並ぶ。
動画で説明までしてくれる。
検索すれば、生きていける。
少なくとも、そんな気がしてしまう。
知らない土地でも、
知らない仕事でも、
とりあえず検索すれば何とかなる。
便利になったなと思う。
知識は、特別なものではなくなった。
誰の手の中にもある。
でも、ふと考える。
自分の中に残っているものは、
どれくらいあるのだろう。
覚えなくてもいい。
考えなくてもいい。
困ったら検索すればいい。
その安心感の裏で、
自分で悩む時間は減っていないだろうか。
検索結果は、正確で、速い。
でも、自分なりの答えは、
少し時間がかかる。
検索すれば生きていける時代。
それは心強い世界だ。
それでも時々、
あえて検索せずに考えてみる。
答えが出なくてもいいから、
しばらく悩んでみる。
その不確かな時間の中に、
自分だけの輪郭が、
少しだけ見える気がする。
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