2026年2月8日日曜日

駅の改札で降りる駅の金額を確認しなくてもよくなった

駅の改札で、
降りる駅の金額を、
確認しなくてもよくなった。

路線図の前に立って、
小さな数字を探す。

ここから、
あそこまで、
いくらだったか。

そんなことを考える時間は、
いつの間にか消えていた。

今はただ、
改札を通って、
電車に乗る。

降りるときも、
金額を気にしない。
止められることもなく、
そのまま外へ出られる。

便利になったな、と思う。
それは、
とても静かな便利さだ。

昔は、
間違えないように、
少しだけ慎重だった。

遠い駅だと、
ちょっと緊張したり、
乗り換えを計算したり。

今はそういう感覚も、
ほとんど残っていない。

行き先は決めるけれど、
細かいことは、
考えなくてもいい。

楽になったし、
助かっている。
それは確かだ。

ただ、
あの数字を見上げていた時間が、
移動の準備だったような気もする。

日常から、
出かける気分へ。

今はその切り替えも、
改札と一緒に、
一瞬で終わる。

駅は今日も流れて、
私は何も確認しないまま、
目的地へ向かう。

便利になった世界は、
こうして、
考えなくていいことを、
少しずつ増やしていく。

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