無駄をなくす。
最短距離を選ぶ。
時間を節約する。
いつの間にか、それが正解のようになった。
速いことは良いこと。
簡単なことは賢いこと。
効率は、たしかに生活を軽くした。
並ぶ時間も減り、
迷う時間も減り、
失敗も減った。
けれど、ふと思う。
効率の先に、いったい何があるのだろう。
早く終わらせて、
次へ進んで、
また早く終わらせる。
その繰り返しの中で、
立ち止まる理由が少なくなってはいないか。
遠回りの中にあった景色。
手間の中にあった工夫。
失敗の中にあった学び。
効率はそれらを削り取っていく。
軽くなる代わりに、
少しだけ薄くなる。
もちろん、効率は大切だ。
時間は限られている。
疲れすぎないことも大事だ。
でも、効率の先にあるものが
「空白」だけだったら、
少しさみしい。
もしかしたら、
効率は目的ではなく、手段なのかもしれない。
浮いた時間で、何をするのか。
軽くなった心で、何を感じるのか。
そこにこそ、
本当の豊かさがあるのだと思う。
効率の先にあるもの。
それは数字では測れない、
ゆっくりとした時間なのかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿