2026年6月12日金曜日

昔は不便だったことの中に、なぜか温かさもあった

便利な時代になったなと思うことが増えました。

調べたいことはスマホですぐに調べられるし、買いたいものも家にいながら注文できます。
道に迷っても地図アプリが教えてくれて、遠くにいる人ともすぐに連絡が取れます。

昔なら時間がかかっていたことが、今では数分で終わることもあります。
それは本当にありがたいことです。

でも、便利になったからこそ、ふと昔の不便さを思い出すことがあります。

昔は、待ち合わせをするときも今ほど簡単ではありませんでした。
今なら「少し遅れる」とすぐに連絡できます。
でも昔は、相手が来るまでその場所で待つしかありませんでした。

不安にもなるし、少しイライラすることもあったと思います。
それでも、相手が見えた瞬間にほっとする気持ちは、今より大きかったのかもしれません。

連絡が簡単ではなかったからこそ、会えたときの安心感がありました。

買い物もそうです。
今はネットで検索すれば、欲しいものがすぐに見つかります。
レビューも見られるし、値段の比較もできます。

昔は店に行って、棚を見て、店員さんに聞いて、ようやく探していたものを見つけることもありました。
なければ別の店に行くしかありません。

かなり不便です。
でも、その途中で偶然いいものを見つけたり、店員さんとの何気ない会話が記憶に残ったりしました。

遠回りの中に、小さな出会いがありました。

写真も今は簡単に撮れます。
何枚でも撮れて、気に入らなければすぐに消せます。

昔の写真は、撮れる枚数に限りがありました。
現像するまで、うまく撮れているかもわかりません。

だからこそ、一枚を大事に撮っていた気がします。
少しブレていても、表情が中途半端でも、その写真にはその時の空気が残っていました。

完璧ではないからこそ、思い出らしく見えることもあります。

便利さは、暮らしを楽にしてくれます。
時間も助けてくれます。
余計な手間も減らしてくれます。

でも、不便だった時代には、待つ時間や探す時間や迷う時間がありました。
その時間の中で、人のことを考えたり、景色を見たり、偶然に出会ったりしていたのかもしれません。

今の便利さを否定したいわけではありません。
むしろ、便利なものには素直に助けられたいです。

ただ、何でもすぐに済ませられる時代だからこそ、少しだけ立ち止まる時間も大事なのかなと思います。

すぐに答えが出ない時間。
少し待つ時間。
手間がかかる時間。

そういうものの中に、昔の温かさが残っている気がします。

不便だったからよかった、とは簡単には言えません。
でも、不便だったからこそ感じられたものも確かにあったと思います。

便利になった今だからこそ、昔の不便さの中にあった温かさを、少しだけ思い出してみたくなります。


ここまで読んでくれて、ありがとうございます

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