ふと、こんなことを考えました。
今、私たちが「当たり前」だと思っている便利なものは、登場したときには、ちゃんと「便利になった」と感じていたはずです。
でも、いつの間にか慣れてしまって、なくなったときにはじめて「あれ、不便だな」と気づく。便利というのは、そういう静かな顔をしています。
「当たり前」は、いつの間にか来ている
たとえば、こんなものです。
- 地図アプリが、道を教えてくれる
- 荷物の配達状況が、リアルタイムでわかる
- 写真を撮れば、いつ・どこで撮ったかが自動で並ぶ
- 声をかければ、天気や時間を教えてくれる
どれも、昔なら「そんなことができたらいいなあ」と思っていたことかもしれません。
けれど今は、使えて当たり前。むしろ、使えないと焦ってしまうくらいです。
ここで面白いのは、「便利になった」と実感した瞬間を、ほとんど覚えていないということです。
ある日突然、世界が変わるわけではなく、気づいたら「もう、これがないと困る」になっている。便利は、拍手とともにやってくるのではなく、そっと隣に座っているようなものなのかもしれません。
気づいていない便利は、すでに身の回りにある
そう考えると、「次に当たり前になる便利」は、まだ遠い未来の話ではない気がしてきます。
きっと今、「ちょっと便利だな」くらいで使っているものや、「よくわからないけど、なんか助かっている」と思っているものの中に、すでに混ざっているのではないでしょうか。
たとえば、
- 検索窓に入れた途中の言葉を、先回りして候補に出してくれること
- 長い文章を、ひとことで要約してくれること
- 外国語の看板に、カメラを向けるだけで意味がわかること
- 予定やメールの内容から、必要なことを教えてくれること
こうしたものも、数年後には「え、昔はそれ、全部自分でやってたの?」と言われる側になっているかもしれません。
便利に気づくコツは「不便を思い出すこと」
では、気づいていない便利に、どうやったら気づけるのか。
私なりに思う方法は、ひとつだけです。
「もしこれがなかったら、どうなるだろう?」と、ときどき想像してみること。
- 地図アプリがなかったら、初めての場所にどうやって行くか
- 翻訳機能がなかったら、旅行先でどう過ごすか
- スマホで調べられなかったら、わからないことをどう解決するか
そう考えると、ふだん何気なく使っているもののありがたさが、少しだけ見えてきます。
そして不思議なことに、その「ありがたさ」に気づけた人は、次に出てくる新しい便利にも、早く気づけるような気がするのです。
便利を、ちゃんと味わっておきたい
便利なものは、使いこなしてこそ、というところもあります。
でも私は、使いこなすことと同じくらい、「今、便利だな」と感じる時間も大事にしたいなと思っています。
当たり前になってしまってからでは、その感動は、もう戻ってこないからです。
だから、今日あなたが何気なく使った便利なもののなかに、未来の「当たり前」の種が、もう入っているかもしれません。
ちょっと立ち止まって、ふり返ってみる。
「これ、昔はなかったよな」と思えたら、それはきっと、今の便利を味わえているということなのだと思います。
おわりに
次に「当たり前」になる便利は、ニュースで大きく発表されるものではなく、気づいたら手のなかにあって、気づいたら頼っていたものなのかもしれません。
その便利に、いつか「あのとき、気づけていたな」と思えるように。
今日から少しだけ、身の回りの「ちょっと便利」に目を向けてみませんか。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます
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